チラシ広告の7つのコツ(巻頭特集)
1.セールタイトル【まず目を引く】
チラシ広告は折込まれた状態で、強烈に目に飛び込んで来る、トップか、センターの位置にセールタイトルを置きます。
タイトルは、店頭の商品の演出に直結する、最大のポイントです。生活者にはチラシ広告の最初の印象で、売り場が見えるのです。
セールやタイトルは、商品体系をくくるものであり、これから見る商品のイメージや期待をひろげる入口でもあります。
タイトルやキャッチフレーズがない場合のチラシ広告を考えていただくと、その違いが想像できるかと思います。
2.チラシ広告のレイアウト【音楽のようなリズム感】
生活者は細部を見る前に、チラシ広告の全体のイメージを脳裏に素早くインプットします。
そこには音楽のような快い躍動や、紙面全体に目が泳ぐ導線の流れ、強弱で目を引き止めるリズムがバランスよくなければなりません。
快い音楽はついつい聴いていくように、視線の滞留と脳の働きを高めるデザインの工夫です。
人の心情や生活のことを考えるデザインの魅力をできるだけ引出します。
3.写真【売り場とおなじダイナミクス】
チラシ広告の面は、さまざまな商品が溢れ、人々で賑う、動いている売り場と同じです。 また売り場の商品はジャンルごとにわかりやすくまとめられ、次々と見ていく連続性があるように、チラシ広告の商品も目で追いかけて行く流れが必要です。 売り場で人々はひとつの商品をじっと見ているわけではないように、チラシ広告の商品も断片的な記号情報でよく、半分しか映っていない果物でも脳裡で完結されています。 リンゴ1個をきちんと見せても1個のリンゴにすぎませんが、たくさんのリンゴを大胆に切り取った写真は、「リンゴの特売」が記号としてインプットされます。 食材は全部見せなくても、ボリューム感たっぷりな写真を大胆にカットして、トリミングで見せます。 写真のカットの勢いで、売り場の力を連想させます。
4.チラシ広告の価格【店のカオとコトバ】
それぞれの商品にあった価格の表示の仕方や数字の書体があります。
スーパーのチラシ広告の価格の文字を、高級マンションの価格に使ってはヘンですし、ファッションのセンスのある文字を、スーパーの特売に使ってもヘンです。
価格の数字の書体はそれぞれの業種や商品のカオであり、セールストークの声なのです。
5.紙質【手の感触が脳に伝わる】
チラシ広告の紙質は重要な役割を果たします。
パチンコ店のチラシ広告が分厚い上質の紙に印刷されていてもヘンだし、高級マンションの広告がペラペラの紙に印刷されていてもヘンです。
生活者はチラシ広告という物質や量感を手にするところから始まり、紙質と共に脳がチラシ広告のポジショニングを決めて、読む姿勢を定めます。
スーパーなどセールのチラシ広告は、厚すぎない、やわらかな紙質が適しています。
黄色のザラ紙に1色で値段がいっぱい書かれているチラシ広告は、安売りに徹したお店のチラシ広告なので、大型ショッピングセンターとは棲み分けをしているのです。
6.チラシ広告の情報【モチベーションに導く】
チラシ広告の商品の写真に添えられたアピールポイントやリードコピーの情報は商品のセールストークです。
生活者は大体、その商品の平均像をイメージしているので、文字や言葉の持つ力で、イメージを少し変えたり、別の一面を見せたりして、心理を動かしていかなければなりません。
商品の認識や評価のポイントを新しい発見に変えることで、モチベーションに通じる意識の回路をひろげることがポイントです。
7.店名ロゴ【企業のカオは自信】
店のロゴには、店のイメージが集約されています。チラシ広告では、できるだけ堂々と、企業の自信とアイデンティティを打ち出します。
それは生活者に安心と期待を呼び覚まします。
たいがいは、チラシ広告の右下の角の定位置にありますが、ときに表面のトップやセンターにあってもいいでしょう。
また、お店の努力やイメージアップを反映して、生活者の店のロゴに託するイメージも塗り替えられていくものです。
週刊誌や雑誌のタイトルが知らない間に少しずつ変っていくように、ロゴやそのデザインエレメントも少しずつ変えていってもいいのです。
